施工要領
施工フローチャート
施工前準備
- 図面の承認について
建築図面に基づき当社にて施工図及び割付図を作成します。現場では当社の図面に従い、確認をお願い致します。良ければ了承していただき、制作に入ります。 - 足場について
壁面から足場までの距離をモール寸法よりさらに100mm程度離してください。足場にからみ、施工できず後日再工事になりますと、別途工事費がかかります。 - 搬入・荷上げについて
搬入は当社2tトラックにて乗り込みしますが、場合によりチャーター便等での搬入となります。当社搬入専用車は、車高3,700mmと高いため、搬入口ゲートがある場合や通路、張り出し等で乗り入れができない場合がありますので現場の確認をお願い致します。
少量の場合はウインチ等で荷上げをしますが、多量の場合はクレーンにて行いますので、クレーンの手配をお願い致します。 - 仮置き場について
搬入された商品(モール等)は、取り付け部に近い場所(屋上等)にまとめて仮置きしますので、スペースの確保をお願い致します。 - 基準墨出しについて
モール等の商品は基準墨が必要となりますので、取り付け前日までに基準墨を打ってください。
施工手順
<ol> <li><strong>下地調整及び確認</strong><br /> モール取り付け面の下地に段差等がある場合、前もって不陸調整をお願い致します。<br /> RC面及びALC面や金属パネル面等、下地によって取り付け方法が異なりますので、事前に下地の確認をお願い致します。 </li> <li><strong>施工用墨出し</strong><br /> 基準墨に基づき、モール取り付け面の下地、及び桟木取り付け面下部に墨出しをします。<br /> 柱など上下使用時は左右に墨出しをします。 </li> <li type="1"><strong>桟木取り付け(小さなモールは不要)</strong><br /> 桟木は専用ビス(約1mピッチ)にて取り付けをします。 </li> <li><strong>接着剤の塗布</strong><br /> モールの取り付け面と取り付け壁面双方に接着剤を塗布します。また、接着剤は周りの余白をはみ出さないように注意します。下地が金属板等の場合は両面テープも併用します。 <br /> <img src="/themes/plan21/images/sekou_04.gif" alt="接着剤の塗布" width="296" height="58" /><br /> </li> <li><strong>モール等の取り付け</strong><br /> 桟木に載せるようにモールを押しながら接着します。墨を確認しながら桟木にビス止めします。大きなモール等は接着剤と共にモールの下地にビス止めをします。小さなモールについては直接下地にビス止めをします。ビスはモール表面のウレタン樹脂を突き抜けないように気をつけます。 </li> <li><strong>ビス頭補修</strong><br /> コーキングか接着剤等でビス頭を埋め、平滑に仕上げます。 </li> <li><strong>シーリング工事</strong><br /> 接着剤を十分に乾燥させ、モールのジョイント部分及び上下コーキングポケットにシールをします。<br /> 笠置がかぶる場合は、モールの取り付け後に施工してください。 </li> </ol>
取付標準図(参考)
<p align="center"><img src="/themes/plan21/images/sekou_02.gif" alt="取り付け図" width="406" height="157" /></p> <p align="right">※コーキングポケットのサイズは形状により多少異なります</p>
コーナー役物、寸法調整材について
<ol> <li>出隅コーナー及び入隅コーナーは基本的に役物を使用します。 </li> <li>コーナー役物の寸法は、全体の取り付け寸法に応じて製作します。 </li> <li type="1">貼り出しスタートはコーナー役物から取り付けし、最後に直物の調整材をカットし取り付けします。 </li> <li>モールのカットした面は補修専用ボンドMPX-1を塗り、乾燥させた後取り付けします。 </li> <li>端部が表しで終わる場合は桟木用欠き込み穴を塞ぎ、平滑にします。 </li> </ol> <p align="center"><img src="/themes/plan21/images/sekou_03.gif" alt="取り付け平面図" width="379" height="160" /></p>
シーリング工事、仕上げ塗材について
<ol> <li>シーリング工事は原則として別途料金となります。 </li> <li>モール等取り付け後、接着剤の乾燥約24時間程度おいてコーキングを施工してください。 </li> <li>コーキング材は原則として変性シリコーンを使用し、モールジョイント部、及びモール上下コーキングポケット(壁面との取り合い)に施工してください。 </li> <li>仕上げ塗材及び下塗り材(プライマー)は、すべて水性の塗材にて施工してください。<br /> 溶剤タイプの塗材を使用された場合、基材を侵す可能性がありますので十分注意してください。 </li> </ol>
アート・デコール製品仕様
<table> <tr> <th>基 材</th> <td>EPS(発泡ポリスチレン、自己消化型)</td> </tr> <tr> <th>表面コーティング材</th> <td>防水型表面強化ウレタン樹脂:サラセーヌSF(難燃剤入り)</td> </tr> <tr> <th>取り付け用接着剤</th> <td>製品の接着剤:SE-35(アイカ工業株式会社)<br /> ビス穴補修材:ボンドMPX-1(株式会社コニシ)</td> </tr> <tr> <th>仕上げ塗装材<br />(推奨品)</th> <td>ジョリパット弾性シーラー:JS-560(アイカ工業株式会社)<br /> ジョリパット弾性上塗り材:JP-650(アイカ工業株式会社)</td> </tr> </table>
取扱い上のご注意、その他
<ol> <li>アート・デコール製品は基材に難燃性のEPSを使用しておりますが、近くでの火気使用は十分に注意してください。 </li> <li>陽射しの強い時期にモール等を養生する場合、保温性の高い材質での養生は避けてください。<br /> (80度異常の熱で変形する恐れがあります) </li> <li>足場解体時等、製品に強い衝撃を与えますと破損の原因となりますので十分に注意してください。 </li> <li>製品の納期は図面承認後、原則として約2~3週間くらいかかりますが、製品の形状及び数量等により納期が異なりますので、当社営業担当までご相談ください。 </li> <li>改良のため、予告なしに仕様を変更することがありますのでご了承ください。 </li> </ol>